昨年12月から上海の100駅もの多くの駅で、現金による上海公共交通カードへのチャージ取り扱いがなくなった。
基本的には充値機(チャージ機)に切り替えられたのだが、このチャージ機というのがちょっとは厄介もので、現金によるチャージが出来ない。
中国の銀行発行の銀聯カードがあり銀行口座にお金が入っていれば事足りるので居住者にとっては概ね問題ないのだが、口座のない短期滞在者などにとっては、現金チャージが出来ず結構不便なのである。
また長期滞在者であっても、駐在者の付随家族などの立場で自分の口座を持っていなければ、いちいち家族に頼まなければいけないことになり、非常に面倒くさくなった。
このように中国で電子決済が進むことは大変便利であると感じる一方で、電子マネーでなければ決済できない場合があり現金を手にしていても平等なサービスを受けられないというサービス格差が生じつつある。
つまり現金が手元にあっても、役に立たないことがあるのが中国の現状である。
その象徴の一つがこの公共交通カードのチャージ機である。
しかし、どうやらそのような不便さを感じていたのは我々外国人だけではないようで、中国のニュースサイトにおいても今回機械化された駅周辺を中心に現金チャージが出来るスポット一覧というものが紹介されていた。
その中心となるのがローカルコンビニチェーン及び銀行などである。
さすがに面倒くさいので全店舗の紹介はしないが、チェーンブランドを挙げると
・好徳
・可的
・良友
・聯華OK(スーパー)
などであり、確実に全店舗かどうかわからないが概ね現金チャージ可能なようだ。
そのほかは
・浦東発展銀行
・郵便局
なども対応できる模様。
残念ながら日系のコンビニ(ファミマ、ローソン、セブン)などは対応不可であり、台湾系のC-STOREなども含まれておらず、中国系のコンビニからはじき出されたような格好になっている。
まあやや不便になった上海公共交通カードだが、現金チャージに困った時は駅を出て、ローカルコンビニを探してみれば解決する可能性があるようである。
ぜひご参考に!