先日、久しぶりに馴染みのマッサージ屋に行ったら1時間80元だったものが100元に値上げになっていた。
まあ、20元ばかりのことで引き返すこともないのだが、やはり値上げは嬉しくない。
いつも指名する子にマッサージを受けながらいつから値上げしたんだと尋ねたら、5月からだという答えが返ってきた。
そうか、じゃあこちらは4月以降2ヶ月も来てなかったんだなと、改めてこの数ヶ月を振り返ってみたりする。
確かにここ数ヶ月は引越しなどが重なり来る暇も余裕もあまりなかった気がする。
自分の家賃も高くなり、世の中色んなものの値段が高くなった。
そして、上海の人件費が上がっているニュースは目にしているので、マッサージ師業界も人件費が上がって人が集まりずらくなっているのかなと想像して、その辺の事情を再度尋ねてみた。
すると、なんとマッサージ代値上げの原因は、人件費ではなく家賃の値上げだということ。
へぇ、そんなに家賃が上がっているのか?
確かに私の部屋探しの状況を考えても最近の家賃の上がり方は尋常ではない気がする。
故にマッサージの値上げの理由が家賃だと言われても納得する部分がある。
それにしてもである。
人件費の値上がりなら、マッサージ師からサービスを受ける手前、マッサージ師たちの生活が豊かになる過程としてその対価が値上がりしていくのは止むを得ないだろうという気もするが、その理由が家賃だというとどうも納得いかない面がある。
つまり値上がった差額分は誰の懐に入るのだろうということである。
マッサージをする側と受ける側の質と量は何も変わらないのに、家賃という名目で費用だけが勝手に値上がりをする。
マッサージをする側と受ける側は何も得をせず、むしろ家賃やマッサージ代の上昇によりマッサージ機会が減ったり客が減ったりして相対的に損をしていることになる。
これはどうもこれは納得できるものではない。