前々から気になっていたことではあるが、上海の地下鉄は駅構内、車両内ともに日本の地下鉄に比べてかなり暗い。
上海の空が曇りがちな日が多いので気のせいかなとも思ったこともあったが、日本の地下鉄の写真と改めて比べると相当暗いことがわかる。
日本の地下鉄の写真の資料が手元になかったので、下記の通り日本の方のブログを引用させていただいた。
比較すると一目瞭然であり、カメラの絞りの差を差し引いてもやはり、明確に違う。
日本の地下鉄は、非常に明るく地下を走っているのに昼間の如き明るさを持っているのである。
それに比べ上海の地下鉄はやはり薄暗い印象があり、どこか洗練されない野暮ったさが残る。
その野暮ったさの原因について、以前は中国という社会主義国の雰囲気がもたらすものとも思っていたが、どうやら輝度という物理的なはっきりした原因があったようである。
この野暮ったさは長く上海にいると慣れてしまうので、あまり気にはならなくなってきてはいるのだが、普段から地下鉄に長い時間乗っていると、どうも心が沈みがちになることもあり、時間に余裕のあるときは地下鉄を避けてバスで移動するときもあるくらいである。
もっとも暗いのは地下鉄に限らず、輝度が低い照明を使っている住宅なども同様で、夜に日本ほどの明るさを持つ場所は一部の高級デパートなどを除いてまだまだ数少なく、発展が進んだ上海であっても夜間に日本ほど明るいと感じる場所はそれほど多くないのである。
ただ、一説によると世界の中でも日本の夜が明るすぎるという話もあり、日本ほど昼間同様の明るさを夜間まで照らす国はほかにないとされ、ひょっとすると上海のほうが世界標準なのかもしれない。
そうは言うものの、地下鉄や夜の屋内も昼間同様の明るさになれてしまっている私にとっては、上海の地下鉄や屋内はやはり暗い場所ということになる。
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