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日本帰国時のコロナ関連の現況

先日ブログにここの書いたようにちゃんと帰国した。一応他の人の参考のために帰国時の手続きについてここに少し記録を残しておこうと思う。

特に参考になるのは日本入国に関する部分である。

 緊急帰国を決めた時点で、日本に入国に際して改めてどんな手続きあるいは書類が必要なのかをまず最近帰国したことがある友人に確認したところ、72時間以内のコロナの陰性証明が必要ということがわかった。
 かつ友人から対象の病院リストも紹介され、その中に知り合いが営業をやっている病院があったので、早速連絡を取りそこへ申し込むことにした。

PCR検査を行った申徳病院

 ただ検査の前に飛行機の便を決めないとその72時間という時間が設定できないのでまず飛行機の便を探した。

 今回検査を受ける病院は日曜日に検査がないので検査から72時間以内日本に着く便かつ報告書が受け取ってから搭乗できる便ということで、火曜の夜に出発し月曜の水曜の昼間に着くような便を選んだ。
報告書は翌営業日でないと受け取れないのである。

 本来は直行便が理想だが、チケット代がまだ高く私費渡航の私は諦めざるを得なかったが、時間的タイミングを考えると今回のルートはなかなか悪くないチョイスだった。
よってこのスケジュールに従って行動することにした。

日本の入国要件にはワクチン3回接種の証明書が必要という文言もあったが、中国だとその指定のワクチンを受けるのはなかなか難しいので、今回72時間以内の陰性証明だけで事足りるということを何度も確認して、その陰性証明を頼りに行動することにした。

今回たまたまだが、日本政府の方針変更で10月11日から入国人数の制限も緩和されたのも大きい。
 さて月曜日に証明書のためのPCR検査は受けたが、念のためそれ以外に今回国内便を利用するので飛行機に乗る直前に一般の PCR 検査も受けておくことにした。
 この一般のPCR検査は上海市内ならどこでも、いつでも受けられるもので私はこの日まで毎日受けてきたのでスマホの陰性証明は概ね24時間以内陰性状態にキープしていた。
 
これによって飛行機に乗るタイミングで24時間以内の陰性というのが確保され、さらに次の日の日本行きの便に対しても24時間以内というが確保できるタイミングを見計らって検査を受けた。
案の定この検査が功を奏し、その日の夕方のチェックイン時に福州空港用アプリにおける専用の健康コード(QR コード)を提示させられることになったが、無事パスした。

また この時はどうやら病院で受けた陰性証明は必要ないというようなニュアンスで窓口の人に説明され、国内便は中国のQR コードが重要になるようである。

 さらに飛行機に乗るボーディングゲートの所でもやはり QR コードを提示させられた。
その後に福州の空港に到着し荷物を受け取ってロビーに出た直後に 市外へ出るタイミングでまた QR コードのチェ再検査が必要になるような状況で、その準備がしてあった。
 そしてその晩はそのままホテルに向かうがホテルでは特に検査もQRコードは求められずチェックもされなかった。
 本来の規定ではどうなっているかわからないが、空港で検査済ということがはっきりしているので、特に必要ないということなのかもしれない。

 次の朝に空港へ行ってチェックインすると今度は日本行き便のチェックイン手続きということになるので、ようやく件の検査証明書の提示をする。

このほか中国から出国するにおける健康申告書の健康申告書の記入を求められる。
これは通常はQRコードでネット上にアクセスしてスマートフォン上で記入をするのだが、スマートフォンがなければ紙での記入となる。
福州空港アプリのQRコードをその後の荷物検査のところで求められた気がするが、ちょっともう記憶が定かではない。

そして成田での入国書類である。
これは健康申告書のネット上の申請結果(QRコード)と件の72時間以内のPCR検査報告書を提示することになる。
健康状態申告書では日本国内での滞在先や連絡方法や直近の健康状態を申告するのだが、これは中国側の離陸前に可能な作業である。
ただ、時間節約だと思って中国離陸前に手続きをしたその事前準備もあまり意味がなく成田で飛行機を降りた途端に検疫のすごい行列に並ばされてしまう。

検疫待ち行列

途中でトイレも見当たらず、このままバッゲージのターンテーブルまでトイレを我慢することになる。
この入国関連の手続き時に驚いたのは東南アジアやアフリカなど、どこの国の人ともわからないいろんな肌の色の留学生アルバイトのような係員達である。

検疫の案内

 おそらく様々な国の言葉に対応できるように多種多様な人材が集められたのであろう。
ありとあらゆる人種と民族の留学生のアルバイトらしき係員がおり、到着客を案内していた。
持参した書類のタイプ(ワクチンを受けたかどうか)により分類されどこへどう行けというふうにたどたどしい日本語で案内される。
ワクチン証明がない私の場合はそのPCR検査の陰性証明書だけである。
そして陰性証明書を見せる専用の会場がありぐるぐる引き回される。
結局検疫と入国審査の直前の2箇所でそれを提示したのだが、私の検疫を処理してくれたのは東欧系のように見えた女性であった。

そして最後の入国審査は日本人の私はパスポートをスキャナに読み取らせるだけで終了するのだが、私は入国スタンプが必要だったのでスタンプを押してもらうがこれも大した手間でもない。
このように日本の水際対策は、行列は長かったが内容は非常に簡単である。
中国でコロナ検査体制は少々雑な面はあるがそれなりに厳密で、やはり日本の方が水際のチェックは少し甘いかなという気がする。
 と、このままロビーに出られるかと思いきや、スーツケースに麻薬犬が寄ってきて、呼び止められてしまった。
 もちろん麻薬など持ってないが、開封チェックに協力して無事無罪放免となる。
 そういえば、上海での荷物預け入れ時もX線検査でひっかっかりやはりスーツケース開けさせられ検査に協力した。
 何だか今回はなかなかスムーズに移動できない旅程である。
係員からはスーツケースに入れていた食品にたまに反応すると弁明された。
 そしてそのまま税関を通関できるのかと思いきや、税関の申告書を出してくださいと呼び止められる。
 昔からある提出物だが、今回搭乗時に渡されなかったので必要ないのかと思いきや、やはり必要だったようであり慌てて記入し提出する。

 これでようやく晴れて日本入国となった。
そしてそのまま空港から迎えに来てもらった車で自宅へ帰るのだが、途中は何のチェックもなく家に着く。
 当たり前だが中国のようにQRコードを見せさせられるようなこともない。
 何だか拍子抜けするような、中国から日本に帰ってきた際の感想である。

上海ワルツ:
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