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上海から無事日本に入国

 一昨日、日本に帰ってきた。
 新型コロナウィルス騒ぎの影響で、航空便が運休なったりしないかとひやひやしていたが無事運航されたし、予約したタイミングが良かったのか、チケットもかなり安めに買えた。
 春節前半出発の約半額である。
 ただやはり、その道中はやや異例の状態であった。

まず空港へ行くバスに乗る時に、係員から額に件の体温計が向けられ、検温確認が取れてからの乗車である。
 実は私は気温に関係なく常に汗かきなので疑われやしないかとドキドキしながら件を受けるのだが、寧ろ熱は低くまず検査に引っかかるような状態にはならない。
バス内部はガラガラで、50名近く乗れる大型バスに総勢5~6名の乗客しか乗っていない。

バスの中はガラガラ

そして空港に着くと、ターミナルの入り口でまず検温である。
荷物のセキュリティチェックもあるが、こちらはやや緊張感がなく、軽いチェックだけで入場する。

ターミナルに内部に入るとやはりほとんどの人がマスクを着用した状態になっていた。

チェックインカウンターも、2~3人が並んでいただけですぐにチェックイン手続き完了となる。
こうなれば私はかなり身軽なので、空港の2つのターミナルの中間にある飲食店街へ出て食事をするが、この飲食店街も昼過ぎに関わらずガラガラであった。
そして、出国ゲートへ向かうが、まずその入り口で健康状況の自己申告票を書くことを求められる

 湖北省に行ったり泊まったりしたことがあるかとか、熱やだるさはないかとの質問があり、私は一切該当してないので、その旨を記入して申告票を係員に渡して出国ゲートに入れる。 

コロナウィルスに関する健康申告票

 さらに出国審査の前にサーモグラフィーがあり、体温を検温しているようだったがここも無事に通過する。

 出国審査待ちの行列も人が少なく普段の5分の1くらいで、2~3分で通過が可能だった。
 ただ、列の私の後ろの人が私が微妙に額に汗を書いていることに気づいたのか、微妙な距離感を保って動いていることに私は気づいた。
 まあ多少は気分はよくないが、接近しないほうがいいのはお互い様なので、これはこれで仕方ない。

 次に荷物検査だが、ここは人数に限らず厳密に行わるので通常通りの時間がかかった。

 そして搭乗ロビーに出る。

 いつもと違ってがらんとしており、免税店も売り上げが上がらないからなのか、半分くらいは休業していた。
 搭乗口そばの待合椅子に座っている人もかなり少ないし、ベンチにわざわざアルコールの消毒スプレーを噴射してから座っている人もいた。

 さて飛行機に搭乗すると、客室もやはりかなり空いていた。

 2-4-2列の両端の2列はほぼ埋まっていたが、中央の4列シートぽつぽつとしか埋まっておらず、トータルで50%いくかいかないかの搭乗率ではないのだろうか。
また通常は座席前のポケットに準備してある、機内誌の類も、不特定多数の人が何度も触れるのを防ぐためか、安全のしおりとエチケット袋が置かれるだけだった。

 中国系の航空会社であり、機内は恐らく7割以上が中国人の方たちでないかという雰囲気だったが、普段はやや騒がしい彼らもこの非常時のような移動のためか、みな静かだった。

 そして搭乗数が少ないと、機上での機内食配布なども物凄く早い。

 しばらくこの航空会社には乗っていなかったが、平時の標準サービスがどのようなものかは知らないが、飲み物はパックから注ぐオレンジジュースやポットのコーヒーなどの対応はおこなわれず、ペットボトルの水とサンドイッチ、ビスケットなどのパッキングされた商品を箱に入れたものだけが配布された。
 恐らくウィルス対策ヴァージョンなのではないかという気がする。

 約2時間半で無事に成田に到着する。
 
 さて、どちらかというとここから緊張する時間である。

 武漢からのチャーター機による日本人帰国を見る限り、日本入国時の対応が一番大変そうに見えたからである。
 万が一自分が発症したり感染していたりする可能性があるなら2週間の隔離を覚悟する必要があり、一応そうなってもいいような着替えなどの荷物は準備してきた。

 で、そういう覚悟を持って飛行機を降り、まず検疫ゲートの前を通過したたが、サーモグラフィーのセンサーの前を通過したが呼び止められるようなことは全くなかった。
 一応、湖北省に滞在した方は申請してくださいと呼びかけはおこなわれていたが、もちろんというか誰も申し出る人はいなかった。

 その場で、熱チェックが完了しているという意味なのか青い紙を渡され、そのまま入国ゲートへ向かう。
 そして日本人なので、当然というか何らひっかかる事情もなく入国が完了する。

 そしてターンテーブルで委託荷物を受け取り、税関で数点の質問を受けて到着階ロビーに出て入国完了である。

 普段より速いくらいの状況であり、こちらは何か裏ワザを使って入国したわけでもなく、通常ルートの入国であると現状はこうなのである。
 チャーター便で帰国した人の現状に比べ申し訳ないくらいあっさりした入国状況だった。

 つまり、現状はこうやって外国からの帰国が行われているので、外国人の入国審査も平時とほとんど同じ状況で対応されていると思われる。
 もちろん、あっさり入国できたとは言え万が一感染していた場合には迷惑をかけることにもなるため、日本滞在中は極力大人しく過ごそうと考えてはいるが、日本や世界各国のウィルス狂想曲は騒ぎすぎなんじゃないかと感じているこの帰国経過である。

上海ワルツ:
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