つい最近まで、「ふりかけ」と言えば子供っぽい食材というイメージがあった。
食が進みにくい子供たちに対する、大人達の子供だましと言う印象があったのだ。
何処かのメーカーで「おとなのふりかけ」という商品があったが、あれは明らかに世間のふりかけに対する評価に「子供向けのイメージ」があることを前提にしてつけられた商品名だ。
しかしである。
最近になって私自身はその評価をかなり見直しつつある。
きっかけは胡麻のセサミンの重要性を知ってからである。
中性脂肪値の高い私は、肝臓の健康に気を配る必要があり、そこでいろいろ調べていくうちにセサミンというものの働きを学んだ。
詳しくは省略するが、セサミンの摂取は肝臓や中性脂肪に好影響があるということで、セサミンが多く含まれている食材として胡麻が重要な食材であるということを最近改めて知ったのである。
そこで「胡麻を摂取すべき!」ということになったのだが、改めて胡麻だけを摂取するとなると、意外と面倒くさい。
もちろんあんな小さな粒なので食べることにはいつでも抵抗が無いのだが、自炊生活では意外と気が回りきらなく、料理に入れるのを忘れるのである。
そこで「ふりかけ」の登場である。
ご飯にかける食材と思えば、ふりかけはまずその存在を忘れることはなく、納豆などとともに必ずと言っていいほど切らさず常備してある。
つまりご飯にふりかけとしてかけて食べれば、胡麻を忘れずに摂取することができるのである。
これに気が付いた時は、昔ふりかけを考えた人は偉いなぁと感心してしまった。
ふりかけには胡麻以外にもかつを節とか体に良い影響を与えそうな栄養素を含んだものがたくさん含まれている。
まさに元祖総合サプリメントと言っていいほど栄養に気が配られたものが多く含まれており、実はふりかけを毎日ごはんにかけて食べるということは体に優しいことなのだと気付かされた。
よってふりかけは何ら子供っぽいことではなく、実は大人として体に気を使う大人の心遣いなのだと改めて自分の中で再評価することになり、最近では遠慮せず日々ふりかけでご飯を食べる毎日になったのである。
皆さんもふりかけを積極的に取り入れてはいかがであろうか?