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円高予測が当たった?1ドル=107円台、1RMB=16円台に

 先日、円高進行の原因は中国人の爆買いが原因なのではないかとたわいもないブログを書いた中で、次の円高進行は恐らく花見観光客が増える3月末から4月初旬なのではないかと予測したが、何と言葉通り4月に入って急激に円高が進行している。

 先ほどの数値だと、ドル円相場が1ドル=107円台に突入し前日比でも1%以上円高となっているのである。
 これと併せて人民元相場も1RMB=16円台に突入し、一時より為替の景色が随分変わる位置までレートが動いてきた。
(人民元相場

 まあ、この変動の理由については世界のお金の動きがどうなっているかなどまるっきりわからないので、先日のブログの爆買い原因を推すつもりはないが、結果として予測通り4月の清明節の連休明けから円高が進む格好となってしまっている。

 ただ円高円高というが、もともと購買力平価など物価比較で見れば1ドル=100~105円程度が妥当とも言われており、今回の円高進行は極端な円安が是正されていると見ることも出来る。

 しかも現在の極端な円安は現政権のアベノミクス政策で異次元の金融緩和によって生み出されたものとされるが、結局はそれが経済成長に繋がらず物価高で国民に負担を強いる状況になっている。

 つまり有効な政策もないままトリクルダウン期待で金融緩和だけやっているような印象で、これでは国内の経済が活性化せずデフレ脱却には繋がらないのである。

 これに対して、先日アメリカで最低賃金を15ドルに引き上げるというニュースを耳にしたが、これはトリクルダウン理論よりは遥かに具体的な動きであり、経済を動かすエネルギーになりそうな状況となっている。

 その結果かどうかわからないが、今回実際ドル安に向かっているわけで、今後人件費が上がれば恐らくインフレ方向に向かい、経済がそのまま転がって行きそうな雰囲気があるのである。

 まあ日本の経済界では円安により製造業の競争力の復活を期待していたようだが、現在のグローバル経済の中では多少の円安程度では、東南アジア相手にコスト競争してもまず勝てないのであり、日本国民を東南アジア並みの生活に追い込むだけになってしまう。

 それよりは、この状態の中ではもう少し円高にして物価下落で国内消費を刺激する方がよほど日本経済に良い影響がありそうだという気がする。

 経済のことなので何が正解かはなかなかわからないが、個人的には通貨が極端に安すぎるも高すぎるのも良くないと感じており、購買平価で示す1ドル=100~105円のレンジに早く到達してほしいと思っている。

上海ワルツ:
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