先日、久しぶりにあった友人に
「その後、鼻の状態はどうですか?」
と聞かれた。
そう私は今年鼻の手術をしたのであったが、すっかり忘れてしまっていた。
つまりしっかり忘れてしまうほど本人はすこぶる快調になっていて鼻が詰まることもなくなっていて無事呼吸も出来る。
人間、健康になると病気だった時のことは忘れてしまうようだ。
しかし、退院直後に私が鼻に詰め物をしていた姿を見てしまった人にとっては、強烈なインパクトがあったようで、いろんな人に再会するたびに同じことを言われる。
まあ、それだけ人に気にしてもらえるというのはありがたいことであるが、ここだけの話、すっかり忘れてしまっている自分にとっては、いちいち回答するのはちょっと面倒くさい。
でももう自分にとっては過去のことなのだと思っていても他人にとっては時間がつながっているのである。
まあ都合の悪いことは忘れてしまうのが人間の頭の構造なのかもしれないが、それを仕事で平気でやる人も時々おり、その面では人間の頭の仕組みは困ったものである。
本人は忘れた、忘れたいと思っていても他人はいつまでも覚えていることを肝に銘じるたい。