万博が近づくに連れ上海の街もあちこちで化粧直しが行なわれ、完全に表面的な施しではあるとは言え、まあ古めかしいものは隠され全体に小奇麗になりつつある。
しかし、それも時々行き過ぎを見かける。
その一つが今日見かけたこのライトアップ。普段は緑美しい街路樹の通りに下から煌々とライトをあて、かつよく分からない煌びやかな電飾を設置している。
まあこの光景、見ようによっては美しいように見えなくもないのかもしれないが、完全な成金趣味的な悪趣味のような気がする。
まあ美的感覚の違いはさておいたとしても、街路樹に対する配慮はまったく行なわれていないといっていいだろう。
かのような強い光を長時間植物に当てれば植物にも悪い影響が出るのはほぼ分かりきった話なのに、どうもこの国はチャンイーモーよ
ろしく見た目の美しさだけを追求し、それを求める過程で多くの犠牲を強いるというのが国民の常ののようだ。
このような照明器具が設置され、電飾が絡み付けられている姿は醜いとしかいいようがない。
これが物言わぬ動かぬ樹木であるから誰も文句を言わないものの、動物や人間であったら虐待として大問題である。
万博を行なう国の国民の意識はまだまだこんなものかとビックリしてしまう。