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地下鉄のトイレ工事に代替施設が用意されておらず。

 先日、ある地下鉄駅を利用した際、トイレが工事中だったので近づいて掲示を確認すると、びっくりする内容が書いてあった。
 その掲示には、工事でこのトイレは使えないので、近くの商業施設や隣接する駅などのトイレを利用してくださいと案内されているだけであった。
 つまり具体的なトイレ施設の案内などの説明はなかったのである。

 言い直せば、代替トイレの責任を持ちませんとなっていたのである。

トイレ工事中の掲示

 しかもその駅ではもう一か所のトイレ施設も工事中であった。

 これは大変である。
 
 幸い私はその時にトイレに行きたくてその掲示を見たわけではなかったので慌てる必要もなかったが、切羽詰まった状態で駆け寄った時にこんな掲示に出会ったらゾッとしてしまう。

 まあこの駅に関して言えば、私はこの駅周辺のトイレ状況はそこそこ把握しているので、駅を出てどこへ行けばトイレがあるのかを把握しているので、恐らく焦ることはないが、知らない人がそこへ出くわしてしまったら大変である。

 という私とて、トイレの位置を把握していたはずの場所でやはり工事中などで裏切られることもよくあるので、あまり切羽詰まった状態にならないように、トイレがある場所については常に複数個所を意識して行動している。

 以前から何度も書いているが、そもそも中国ではトイレの重要性が軽視されているというか、あまり配慮されていない印象がある。

 それゆえに上海の地下鉄におけるトイレ施設は開業当時に設置すらされていなかったため、私もトイレを探して右往左往した経験が何度もあった。

 ただ、当の中国人たちは慣れたもので、近くのビルに入っていて、トイレを借りるといった行動を何度も目にしており、トイレを借りる行動に抵抗が無い様である。

 あるいは男性の小の方ならば、そこら辺の植え込みや建物の陰でやってしまっていた。
 彼らにとってはそれが当たり前のようであるが、私はそこまで大胆になれず、交渉も出来ないため真似しがたく、ひたすら公共のトイレを探すほかなかったのである。
 
 まあ外国旅行のための外国語でまず最初に覚えなければならないのが、「トイレはどこですか?」であり、韓国語も中国語もまずこれを覚えた記憶がある。

 先進都市となった上海でも、上述のように必ずしも気配りが行き届いているわけではなく、トイレに関しては用心して行動しなければならないのである。

上海ワルツ:
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