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真ん中にマンホールは危ない

 上海市内の道を見ていると、幹線道路のど真ん中などにマンホールの蓋が沢山置かれているのが分かる。
 その蓋を良く見てみると、雨水などと書いてあり雨水排水用の施設であることが分かる。

上海の雨水のマンホール

 上海の道路では、雨水の排水は路側帯の部分ではなく、道路中央部に設けられ、真ん中で雨水を処理するようなスタイルとなっているようだ。
 日本の主な道路は恐らく中央部分を高くして路側側に水を流してそこで水を回収するスタイルを取っている道路がほとんどだと思うが、どうも上海はその発想ではない様である。
 まあ水の排水方法など、排水機能が働けば位置はどこでも良いような気もするが、こうも道路の真ん中にマンホールが沢山あると、自然と道路は凸凹となる。

点在する上海雨水用マンホール

 また排水機能だけでなく、通信設備用や電話線用など結構沢山のマンホールが道の真ん中にあり、道路を凸凹にする。

交差点の通信設備のマンホールは道を横断するように並ぶ

 そうでなくての上海の道路舗装技術は高いとは言えず、舗装後数年も経たないうちに道路が凸凹になるケースが多々あるのである。

道路を部分舗装をしてしまうケースも多い

 こういった道路を自動車やバスが走ると、凹みの度に振動が有りスピードを出している際は危なく感じることも少なくない。
 特にバスなどは非常に大きく揺れるし、凹みによる振動で運転が制御しきれず事故に結び付くケースも少なくないと思われる。
 また車体やタイヤの耐用年数にも大きく影響するであろう。

走行に影響するくぼみが沢山ある

 これは上海の例であるが、地方都市の状況もほぼ同様だろう。

 こういった道路行政というか道路管理のあり方が変わらない限り、上海の道路環境はいつまでも経っても良くならないという気がしており、事故も減らないのではないかという気がするる。

 まあここに暮らしている地元の人間は、あの道路の状態が当たり前なのかもしれないが、やはり車体の耐用年数や安全面からマンホールの配置を考慮した方がいいのではないかと思う外国人としての感想である。

上海ワルツ:
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