昨日、一年以上ぶりに日本に一時帰国。
母親の誕生日に合わせた!といえば格好いいが実のところ桜にあわせて帰ってきたというのが本当のところ。
もちろん、親孝行はせねばならぬのでそのために一日早めて帰国したのではあるが。。。
で、今日の関東地方は物凄い強風。
昨晩からその傾向は現れていて、ゴーゴーという風音で寝つきが悪かったほどすごい風になった。
「やばい、これでは桜が散ってしまう」と焦った。
慌てて午前中に親と一緒に近所の桜の名所を回った。
で強風の中の桜吹雪かなぁと半分あきらめ加減で回ったのだが、実際桜の木を見てちょっと驚いた。
なんとこの強風にも関わらず桜はほとんど散っていなかったのである。
それどころか回る先回る先が、桜は見事に満開だった。
この桜の花というのは非常に不思議な花である。
一年に一度たった約一週間だけ花を咲かす。しかも花が満開になるまで雨が降ろうが風が吹こうが花はしっかり耐え抜き満開のときを待つ。
そして見事な満開の花を咲かせた途端に「時を知ったよう」に潔く散り落ちる。
こんな花、少なくとも自分は桜以外知らない。
この桜の花を見ていると、桜の忍耐力と潔さが、日本人独特の国民性を育んできたのではないか?そう感じてしまう。
武士道などに言われる潔さはこの花に通じるものがある。
日本の郷土に生まれし人は、この桜を毎年見て育ち、故に日本人はこの花を愛し、日本中どこにいっても桜の木は大事にされている。
外国暮らしが長くなってもホームシックにはあまりかからない自分であるが、この桜に関してだけはしばらく見ないと実に寂しく、改めて見ると実に愛おしくなる。