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戦争ドラマが減った?中国のテレビ番組

 最近のテレビ番組を見ていて気がついたことがある。
一時あれだけオンパレードだった戦争モノのドラマが、四川の大地震以降確実に減っている。幾ら自国を愛国心を高めるためとはいえ、人が大勢死んでいく戦争ドラマは現在の国民心情として目を向けがたいものがあるということであろう。
また日本や外国の救援隊が現地入りしている中、無駄な摩擦を避けるという意味もあるかもしれない

 この減っている戦争ドラマに代わって増えているのが、レスキュー隊や消防隊の勇姿を描いた救出劇ものドラマである。香港のドラマとかが多いので今回の地震とは関係ないのかもしれないが、命をかけて人命を救出する人たちの姿は視聴者からも共感を呼んでいるようである。
 ウルトラマンもその一つかどうかは分からないが、毎週中国のどこかの放送局で必ず姿をを見かける。

 地震がきっかけとはいえ、人の死がたくさん登場していた戦争ドラマが減ることは、人の死の重みを感じるのによいことのように思える。
 死にゆく姿を劇的に描く戦争ドラマは人の死に対する悲しみは深いが、命よりも名誉のほうが重くなりがちだ。さらに敵方も同じ人間であることを忘れてしまいがちなので、この戦争映画が減る傾向は大いに歓迎したい。ここ数年日本も戦争映画が増えて同様の傾向にあるような気がするが、ドラマッチックさを求めるためだけに人の命が軽く表現されるようなことがないようにしていただきたいと思う。

原文

上海ワルツ:
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