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日報の効能

数ヶ月前に働き始めた友人が上司から指示された日報作業の中で、日報を書くことで会社の利益や業務の効率化ができるんなら幾らでも協力するが、そうじゃないなら時間の無駄ですよ、わざわざ書いてしまったらしい。
 それが原因かどうか分からないが友人は試用期間で解雇されてしまった。
 彼の言い分だと営業の日報は直接利益に繋がるから必要性は認めるが、彼の仕事は営業ではないので必要でないと感じてたらしい。
 この日報というもの、現在自分も書いていないので偉そうな事はいえないが、営業以外でも決して無駄なものでもない。
 日報を書くということで個人の中の業務整理をさせるという効果はある。書くという作業は物事を整理して書かなければなければ文章として成立していかない。そう、日報は見てもらうというより書く事が大事な作業なのである。

実際上も、報告の意味より仕事の整理の方が意味として重要である。もちろん上司も中身を見ないわけじゃないが、本人が仕事をちゃんと把握できているか、整理できているかを見るのであって、具体的な仕事の中身についてはその後の問題である。何か問題があった時のトレサビリティツールとしての意味合いも当然ある。確かに書くという作業は面倒くさい。でもその面倒くささの分だけ重要な意味はある。
 それを伝えた友人は、その意味を納得してくれて、次の会社で書くように言われたら書くことにすると言っていた。こういう日報を書くという作業は世の中で日常化してしまっているので、ただ指示に従って受動的に書かされている場合も多いが意図を明確に知ればればもっと素直に書くのではないだろうか?これは中国人も日本人も同じことのように思える。
 職歴、経験の浅いものには特にそれを伝えてあげる必要がある。

上海ワルツ:
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