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上海の天気・空気の悪さは悩ましい

 11月の梅雨空のような毎日からようやく解放され、12月になって晴れ間が見えるようになった。

 

11月28日の上海の空

当たり前のように見えていた青空が、長い間見えなくなるだけでどうも心は蝕まれていくような印象である。
 毎日の仕事に追われているうちはまだよいが、週末にぽっと空を見上げても灰色の空、遠くを眺めても灰色の空気しか見えないのでは、どこに出かけたくなくなるし、文字どおり心も晴れないのである。
 音楽を聴いたり、おいしいものを食べたりして、何とか心を紛らわせようとしても、やはり青空が見えないというのは辛いことだと初めて知った気がする。

もやがかかる上海市内

 私は日本の関東で生まれ育ったので、梅雨時以外は長期間晴れないということはあまりなく、一週間雨続きで太陽が見えなくても心が重くなる。
 今年の上海は夏以降、カンカンに晴れたケースはそれほど多くないと感じており、雨続きの印象である。
 特に11月はひどい印象で、11月3日あたりに晴れた空を携帯電話の写真で撮ったが、それ以降はほとんど晴れた記憶がないのである。

 ようやく、晴れ間が見られるようにあったのはいいが、今度は空気の悪さがなる状況になった。
 いわゆるPM2.5問題で、今行われているCOP21という国際会議でも中国の空気の悪さは世界から指摘されており、今日は79㎍でまだマシな方だが、これでも世界基準の25㎍の3も悪い状況である。
 日によっては200や300がザラであり、上海よりも北京などの北の地域で更に深刻な状況になっている。
 先日もVWが原因の一端ではないかと書いたが、まあ個別の車がどうのこうのというより、中国の車の多さを見れば大気汚染が深刻なのも納得できる状況ではあり、車を減らしたり一台一台を改善しなければ、やはり大気汚染は解決しないと思う。

 もちろんこの国の政府とて、それなりに努力しているという情報は伝わってくるが、実際結果として繋がっているようには思えず、努力の後は見られない。
 空気が悪い場所は、呼吸器系統への影響も懸念がある上に、心理的にも悪影響があるということを是非理解して取り組んでもらいたいものである。

 

上海ワルツ:
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