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成田空港の検問がなくなったらしい。

 昨日のニュースで聞いたところによれば、成田空港の入場時に行われていた検問が廃止され、ビデオチェックなどの方法に切り替わることになったとのこと。
 これまでは車で入場する場合は検問で止められ、トランクやパスポートのチェック、電車の場合も税関同様にパスポートの提示と、場合によってはトランクを開けてのチェックが行われてきたが、これがどうやら廃止されたようなのだ。
 まあ最近成田に行くようになった人にとっては9・11以降の措置のように思われるかもしれないが、実はこれはほぼ昭和53年の開港直後から行われている措置であり、成田空港に反対する過激派による管制塔占拠事件から端を発したもので、実に37年間も続けられていた。

成田空港第2ターミナル出発ロビー

 しかし、世界を見渡しても、搭乗客に対するチェックではなく空港入場客に対して検問をしている国はあまり例がなく、中国でも警官による警戒やX検査機による荷物検査はチェックは時々あるが、あそこまで厳重な検問はなかった。
 今回、ビデオチェックに切替えられるとのことだが、恐らく顔認識システムの技術進歩によるところが大きいと思われる。
 つまり、確かに検問される煩わしさはなくなったが、チェック方法が変わっただけで、警戒を緩めたという訳ではなさそうだ。
 もちろん、搭乗時のハイジャック防止のセキュリティチェックなどは従来通り続けられるわけで、そこの厳しさは変わらない。
 まあこれらの警備のおかげでハイジャックなどは近年、ほとんど聞かれなくなったように思うが、残念ながら先日起きたような副操縦士の故意的墜落と疑われるような事件もあるわけで、人の社会で100%の安全というのはなかなか得にくいというのが結局のところだという気がする。

成田空港に駐機中の日本航空機

上海ワルツ:
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