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日本語はネィティブも間違える珍しい言語かな

 中国人などに日本語に関する質問をされて時々感じるのは、日本語って理屈でなかなか割り切れず教えるのがとっても難しい言語だなという事である。

 彼らに質問される内容は助詞の使い方など日本人でも迷う部分や、間違えるような内容が少なくない。

 ルールの飲み込みに苦しんでいる相手には、日本人でも間違えるからとよく慰めるのだが、これは良く考えてみれば変な話である。

 日本語は日本人つまりネイティブでさえ間違える言語と言う事になる。
 
 これに比べ日本語以外の言語と言うのは、恐らくネイティブの人がそれほど表現を間違える言語は少ないような気がする。

 まあ英語などではスペル(spelling)を間違える可能性はあり、中国語では漢字を間違える可能性はあるが、単語単位ではなく用法そのものの間違えで致命的な意味の違いを生む可能性は日本語に比べ非常に低いという気がするのである。

 英語や中国語ではスペルや漢字を間違えれば別の意味となってしまう可能性はあるが、それは明らかな間違いであり、使い方を迷うという面はほとんど発生しないと思われる。

 まあ英語や中国語を私自身がそんなに深く習得できているわけではないし、それ以外の言語は数言語をほんのわずかかじった程度の経験しかないが、ネィティブが決定的な間違いを起すような言語はなかった認識である。

 もちろん世界は広いので日本語同様にネイティブが間違える様な言語もあるかもしれないが、知る限りにおいては恐らくかなり少数派だという印象である。

 しかも日本語はなかなか理屈では割り切れないにも関わらず、正しい表現とそうでない表現は結構きっちり分かれるし、日本人は経験則的にそれを判別できるのであるから自ら使う分には問題ないのだが、教えるとなるとかなり厄介なのである。

 そんなことを感じながら、いつも複雑な日本語に対する質問に答えている。

上海ワルツ:
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