昨日外出から帰って来た時のこと。
日曜日にも関わらず1日配達待ちをしていたので、まるっきり外に出ずに過ごしていたが、これでは身体に悪いなと思い、少々遠目のコンビニまで出かけて帰って来たのである。
ようやく自分のマンションに着き、汗を拭き拭きエレベータに乗った。
奥の壁に寄りかかり天井から吹き付ける風に心地良さを感じていた。
ところが次の瞬間、突然エアコンが止まり室内が暗くなった。
ん?やばい、故障か?閉じ込められた!
突然の出来事にびっくりはしたが幸いトイレを焦っているような状況ではなかったので、そこまでは慌ててはいなかった。
これは助けを呼ぶべきと、落ち着いて非常ボタンを押すと、瞬間ジリリとベルが鳴り、続いて「○号電梯停了」と自動放送が鳴った。
よしこれで誰か助けが来る!
そういった安心感を感じながら携帯を見るとなんと圏外だった。
これは困る。
非常ボタンが機能していたから良いものの、肝心な時の非常ツールが役に立たない。
もう非常ボタンの先の係員を待つか、他の住人に発見してもらうしかない。
辛抱強く待つしかなかった。
時間を潰そうにも携帯電話の電波もないということである。
万が一信号を見逃されてはと思い、さらに1、2回非常ボタンを押した。
10分ほど経過した頃だろうか?
扉がようやく開くと、小区の係の人が立っていた。
「閉じ込められたのですか?」
と聞かれたので「はい」と答えた。
1回エレベーターの外に出て、呼び出しボタンを再度押すと正常に扉が開いた。
そしてそのまま階数のボタンを押すと正常に作動し、扉が閉まりゴンドラが上昇した。
「あれ??」
この時、この閉じ込められた騒ぎはとんでもない自分の勘違いだったのでは無いかとの思いが胸をよぎった。
「あれ、さっきエレベーターに乗った時に階数ボタン押したっけ?」
「若しかすると押し忘れたのでは??」
エアコンが止まったり灯りが暗くなったのはひょっとしたら休止中の節電モードだった??
さらに思い出してみると、暗くなったあとも非常ボタンは押したが、階数ボタンは押さなかったという気がした。
つまり、自分の不注意でボタンを押さなかった結果、節電モードが働いて暗くなった結果、閉じ込められたと勝手に思い込み、正常に動くかどうか試さなかったというのが実態だったような気がする。
うわ、きまりが悪いと思ったが既にエレベーターは上昇を始めてて、係の人の視界からは自分は外れていた。
ああ、ごめんなさい。
ただまあ緊急出動させてしまった係の人には申し訳ないが、取り敢えず無事だったのでよしではある。
しかしやはり係の人には申し訳ない私の思い込みであった。