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カバン代わりのバケツ

 中国の地下鉄車内などで、中国の人たちはよくバケツをカバン代わりにしている人の姿を良く見かける。

カバン代わりのバケツ

 雑貨を色々と運ぶのにバケツの中に物を入れ込んで運んでいるのである。

 清掃用の水バケツだけでなく、塗料や洗剤用の使用済み容器もよくカバン代わりにして街の人たちは物を運んでいる。

 まあこれが時折、可燃物を運んでいたりすると地下鉄の安全検査で引っかかったりするのだが、ズタ袋とこのバケツというのが、中国の人たちがあ物を運ぶ時に良く見られる姿となっている。

 もちろん、これらは郊外の農村部の人たちが主であると思われ、最近の上海の人たちは普通にオシャレになっているので、こういった格好を恥ずかしがってしなくなってはきてはいるが、都心部から外れた方向へ向かう地下鉄にはこういうカバン代わりバケツを持った人たちを見かける。

 よく今の中国は日本40年前くらいの状態に似ているとも言われるが、私が小さかった頃はこういったバケツカバンの人はいなかったような気がするし、敢えて言うなれば編み籠やスーパーのレジ籠のようなものがこういったカバンの代わりをしていたような気がする。

 どういった文化の違いでこういったバケツと籠の違いが生まれているのか分からないが、文化の末端を考察するには面白い材料であるような気がしている。

上海ワルツ:
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