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競争から逃げる最近の日本人

 最近、韓国などのメーカーに日本が色んな分野で追い抜かれている様子がニュースなどで報道されているが、中国へ来て私が特に感じるようになったのは、日本人や日本企業というのはどうも勝負や競争を避けて動いているという印象がある。

 競争に巻き込まれると「疲弊するだけで何も得られない」という発想がどこかにあるようで、負けるかもしれない競争を避けて別の分野で勝負をすると「言い訳け」をして結局勝負に勝てていない実態があるように思う。

 その象徴的な姿が、かつての漫画「常務 島耕作」に出ていた。
 それはインド進出を巡って巨大な韓国企業とどう勝負するかという相談を幹部内で話し合ってた時の会話である。

 既に全階層を対象にして巨大なシェアを獲得している韓国企業に対して、どう勝負を挑むかについて、「後からインフラなどを整備していたのでは時間がかかり、価格競争のドツボに陥る」ことを恐れた島耕作らは、富裕層向け商品など「違う分野」で勝負しようと話していた。

 つまり勝負にでることを避けた、というか逃げたのである。

 まあ漫画の話なのでその後どうなったのかは書いていないし、フィクションと言えばフィクションなので、これを以て日本人の現状を指摘するのは申し訳ないと思うが、その後日本企業が実際にインドで収益を上げているなどという話は聞かないし、やはりこれが現在の日本企業の実態なのではないかと感じてしまう。

写真はイメージ

 日本人は戦後成長期を経て、安定期を迎えた後ある意味「賢く」なり無駄な競争を避ける術を覚え、負けるかもしれない勝負に挑まなくなった気がする。

 でもその勝負に挑まないこと自身が自信を失わせ、自信のない人間を大量に生み出す社会を生み出しているような気がしてならない。

 負けるかもしれない勝負を避けて、危険から逃げて安全な道をばかりを選んで歩いている奴に実はロクな奴がいないし、肝心な時に役に立たないヤクタタズが非常に多いことに上海にいると気が付く。 

 勝負に負けることは怖いがその気持ちを乗り越えないで乗り切れるほど世界は甘くはないであろう。

上海ワルツ:
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