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同姓同名だらけの中国

中国は日本と違って、10大姓と呼ばれるよう苗字が少ない。しかも名前の側に使われる字も縁起の良い字、意味の格好いい字となるとそれほど選択肢は幅広くない。
 人口が13億人もいるのにこれほど名前の選択肢が少ないとどうなるか?
当然のごとく同姓同名の名前が多くなる。
 これはラジオで聞いた話だが例えば張威という名前は非常に多く、全国に29万人もいるらしい。またアテネオリンピックの110mハードルで金メダルをとった劉翔選手の名前にあやかってその後1万8千人の劉翔君が生まれたらしい。
 これだけ同姓同名が多いと悲劇も起こる。同姓同名の犯人と間違えられ誤認逮捕されたり、男子生徒が振り分けられた寄宿舎の部屋が同姓同名の女子生徒の部屋だったり、給料が同姓同名の同僚に振り込まれてしまったなんという笑えない話も聞く。
 お役所は一字の名前は避けるようにと呼びかけているようだが、苗字が圧倒的に限られている以上まだまだ混乱は続くであろう。

上海ワルツ:
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