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震災関連報道に隠れた政治の動き

 ちょっと緊急で日本に一時帰国した。
 日本では㋂11日の震災発生4周年を前にして、震災関連報道一色になっている状況となっていた。
 未だ復興がスムーズに進まない状況を改めて知ることになった。

 特に福島では原発の事故の影響で、自宅に戻ることを断念するほど何も復興は進んでおらず、行われているのは目先の除染作業と汚染水の処理だけである。

 まあ、この報道自体は否定すべきことは何もないのだが、どうもこれらの報道に隠されて、国会の動きなど政治関係の話題がどうも隠されてしまっているといった印象がある。

 例えば政治と金の動きの追及の動きや、自衛隊の文官統制を止めることが閣議決定で決まってしまったというような結構大きな動きが政治の世界で起きているにも関わらず、テレビ報道からは消えてしまっている。

 この文官統制の廃止は、戦前の反省をもとに設けられた制度で、政治と軍隊の暴走を防ぐために設けられた何重ものロックの一つであったはずだが、またもや憲法解釈と同様にあっさりと閣議決定などという手段で、ルールを取り外されてしまった印象である。

 どうしてこの時期にそんな重要な決定をしたのか非常に疑問であるし、何よりも報道でほとんど論じられないのが不思議な話である。

 震災報道で心痛めつつ現状を知ることも大事だが、あまりにも震災一色に報道が塗られてしまい、その陰で何が起きているのかが非常に気になる最近の日本の雰囲気である。

上海ワルツ:
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