日本人の方で上海駅を基点に観光をされる方は少ないと思うので、あまり日本人向きではないのかも知れないが、もしそういう方がいれば、この930バスは便利なのでご紹介したい。
上海駅の南口を基点に出発するこのバスは、西蔵路をまっすぐ南下し、北京路、南京路を横切り、人民広場経て、延安路を越え、淮海路を横切り人民路に折れ、豫園を通過し黄浦江沿い至り、渡し舟に接続するという実に上海の重要な観光のポイントを貫く路線である。
南京路へ行くには「福州路」、人民広場は「人民広場」は、淮海路は「淮海東路」、豫園に行くには「新北門」で下りる。運賃は全線均一で2元。
特に豫園は現在近くに地下鉄の駅が存在しないので、人民広場から移動するにも便利である。逆にこれらのポイントから上海駅に出るにも便利であると言える。故にバス派には意外と使い勝手の良い路線である。
上海駅の乗り場は駅舎を背にして左側の、地下鉄の1号出入り口の裏側にあたる位置にある。
この路線、便利であるのだがが注意したいのは淮海東路のバス停は上りと下りでバス停の位置が違うので注意が必要なのと、観光客が多い路線だけにスリにも狙われやすいはずであり、乗車時には荷物の管理をしっかり気をつける必要がある。豫園付近は現在地下鉄10号線の建設が進んでいるので、2010年までに予定されている地下鉄の開通後に、この路線がどうなるか分からないが少なくともそれまでは観光客を乗せる重要な路線だと思われ覚えておいて損は無い。