先月末の1月28日に日本の航空会社スカイマークが民事再生法を申請し、事実上の破たんとなったことが発表された。
まあスカイマークそのものについての話は、報道されている通りだが、気になるのはスカイマーク以外の国内線の航空会社が乗り入れていない茨城空港への影響である。
で、茨城空港の様子をチェックしてみると、どうやら全く無傷とは言えないもののの、スカイマークが運行を継続していることもあり、今のところ影響は最小限で済んでいる様子である。
今回の民事再生申請を受け、茨城空港では札幌、福岡、米子への便が1往復ずつ運休となったが、札幌便はまだ1往復残り、福岡便も残った。
さらに神戸便や那覇便も残っている状態で、元々開港当初から国内線の就航すら危ぶまれていたこの茨城空港にとっては、これだけの路線が維持されるのであれば影響は限定的で済んだと言える。
もっともスカイマークが民事再生申請をしたという事は、今後も再生計画に従って路線が統廃合されるようなことも考えられ、安穏としていられるわけではない。
また空港使用料が未納だという報道もあり、茨城空港について具体的に払われているかどうかの情報はないが、未納であれば空港運営にも支障が出る可能性はある。
しかしながら春秋航空が昨年末に上海―茨城便を週末に増便したほか、日本中国ともニュースにはなっていないようだが、この2月と3月に中国南方航空(CZ)が黒龍江省ハルビンからのチャーター便を8往復運航しているとのことで空港そのものへの需要は今でも意外と高い状態である。
それゆえに、今後の開拓次第では今後の道筋はもっと開ける可能性は残していて、国内線もスカイマーク依存からの脱却も見えてくるのではないかという気がしている。
取りあえず、現状ではスカイマークが残った状態というのは茨城空港にとっては有り難い話であり、お客がまだいるうちに再び次のステップの需要開拓に頑張ってほしいという気がする。