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上海ワルツNEW



2007年10月06日 再放送に騙された?F-1グランプリ
国慶節連休に入った途端に体調を崩し、自宅からあまり出られない状況が続き断続的に寝続けるような状況に陥ってしまった。そんな目覚めた合い間につけたテレビでF―1の放送をやっていた。もとよりF―1にはそれほど興味がなく、ドライバーの名前さえほとんど知らなかったのだが、ああそういえばこの時期だったなと思い、ちょうどスタート時点の映像だったのでそのままレースをずっと見ることにした。会場は小雨模様のぱっとしない天気のようで、家の窓から差す光も鈍かったので、ああ今日は天気が悪いんだなと思いつつレース展開を見守っていた。
 結局レースは、後半に知的なレース運びでTOPを奪ったシューマッハが優勝した。F-1に疎い私でもシューマッハの名前は聞いた事があったので、ああ彼はやっぱり凄いんだなと思い、「無知な」私はこのレースを見届けた満足感でそのままその日も眠ってしまった。


ところが、数日後、ネット開いてみて驚いた!「上海F-1グランプリ10月5日―7日開催!」え、まさか??・・・そう、私が延々と見届けたレースは前年の再放送だったのである。シューマッハが出ていた時点で気づけばよかったのだが、何しろ私はF-1の情報に疎いので彼が昨年限りで引退したことに気づいていなかった。
 しかし再放送の映像には再放送である旨のテロップが一切出ていなかった。そんな解説も一切されていなかったように思う。こんな去年の放送をほとんど説明もなく放送してしまう中国のテレビ局の常識には驚いた。この放送は私のよう無知な中国人が見てもやっぱり騙されるのではないかと思う。
 ただ、テロップ不足はともかくとしてレースの展開を余すところなく全て見せてくれた放送姿勢というのは逆に評価できるかもしれない(単に編集の手抜きかもしれないが)。


女子フィギュアスケートの荒川静香がトリノ五輪で金メダルをとった時の放送は、生放送では全部見る事ができたが、スポーツニュースでは「イナバウアー」ばかりのダイジェスト版ばかりで、彼女の演技全体の素晴らしさを二度と見る事が出来なかった。敢えて欲張りに希望するならば、最終組全体の放送くらいやって欲しかった。会場の盛り上がりを彼女の演技が呼び込んだことが理解できるはずだ。放送枠の都合もあるだろうがスポーツ放送はなるべくダイジェスト版にして欲しくないのが視聴者の本音だ。
 とにかく私自身の無知なお陰で今年のF-1上海は二度楽しめる。







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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で営業職に日々悪戦苦闘中。


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