上海市内の路線バスは驚くほど巧妙に路線設定がされていて、市内の主な地域間であれば、ほぼどこでも一回の乗り継ぎで移動できる感じがする。しかし実際には路線バス用の地図を眺めても800番台900番台などは細かく記載していない場合が多く、地図上でどうバスが運行されているのかはなかなか把握できない。しかも、上海のバスは上り下りでルートが大幅に違っていたり、同じ場所にあるバス停が路線ごとにバス停名が違ったり、逆に同じバス停名であっても路線が違うと全然違う場所にあったりするから、一つのルートを発見するのはなかなか容易なことではない。しかも最近頻発している地下鉄工事のための道路封鎖によって突然臨時に路線が変更されていることもしばしばだ。
今日は知り合いに会う用があって復旦大学の近くまで行ってきたのだが、今までここはさすがに遠すぎて一回の乗り継ぎでは到底たどりつけないものと思っていた。
現にいつも地下鉄3号線をつかって大柏樹へ行き、そこから866か966のバスを使って国定路というのが通常ルートであったが、今回の帰り際にとうとう一回乗り継ぎルートを発見してしまった。
今まで帰りはTAXIや749で江湾鎮駅に出ることが多かったため発見できずにいたのだが、今回は帰りも966を使うことで発見した。966は国定路から上海西駅に至る途中で中山北路共和新路を経由することが分かったのである。私の持っている地図上には966の記載はなかったが、中山北路共和新路であれば既知の69バスに乗り継げる可能性が高いと踏んで乗り込み、実際思惑通り目的のバス停までたどり着くことができた。ルート開拓成功である。
ところがである!さてさてここで69に乗り換えようとバス案内板をみていると、おっとさらに新発見!829なるバスが芽台路水城路を経由して仙霞路威寧路まで行くではないか。これは予備知識になかった路線である。
先の69は虹橋路沿いの水城路バス停を通るのだが、逆方向路線は虹許路から古北路の間は古羊路を経由してしまうため、私の家からだとちょっと遠すぎて使えない。
しかしこの829なら終点まで楽々歩いていける。しかも行きも帰りも同じである。これは大発見である。時間は一時間半ほどかかったが、地下鉄乗り継ぎでいく場合とそう大きな差はない。費用もトータル5元であった。これで私のバス路線ライブラリに一つ便利路線が加わった。これだからバス路線探索は止められない。是非是非みなさんもお探しあれ!