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2009年05月07日 中国は給料日が休前日ではないのは何故だろう?
 日本で働いていた経験からすると、給料日と休日が重なった時、支給日が前にスライドせず後ろに行ってしまうとちょっと違和感がある。
私がいた会社では休前日にスライドさせるのが当然で、事実、自分自身が給与計算担当をやっていた時期があったので、次の給料日がいつかということを常に意識して、休日と重なれば前倒しで仕事をしたという経験があるから尚更それを感じる。
 その給与担当の時は、給与が遅延などということになればクビを覚悟しなければならない程、賃金支給の日程厳守の重みを感じて仕事をしていた。
 それが、中国に来た途端にあっさり休後日にスライドするという常識をつきつけられてしまうと怒りを超えてあきれてしまう。
 会社の規定で決められているのは支払期日だけであるが、休日と重なって休後日にスライドするというということは、実際上は期日が守られていないという解釈もできる。期日にお金が労働者に渡っていないのだから、確かに期日は守られていない。支払い側からすれば、その日にならないとお金が準備できないとかいろいろ言い分はあるだろうが、少なくとも労働者保護の考え方のない、支払い側の都合本位の考え方の対応であると言える。


 ただ、これは企業の労働者保護の考え方が染み付いた、日本的考え方から出る意見で、中国の場合は往々にして労働者と雇用者は給与と労働を介して平等な立場にあるような考え方が根底にあり、このような対応がまかり通っているような気がする。
 日本だと会社が強者でと労働者が弱者という明確な立場の違いがあるが、中国は労働者が弱者で、雇用者が強者だとは必ずしも言い切れない素地がある。故に雇用側にも弱者としての言い分が認められてこのような対応が社会的にある気がする。つまり中国でいう給料日とは雇用側が、その日までに給料を準備する日であり、「支払う日」とはまた別という考え方である。
 日本のような社会主義国家では、企業が常に労働者保護の義務を果たすよう求められるが、中国はある意味、日本より資本主義的な社会通念がある社会となっており、企業が必ずしも個人を一方的に大事に守ることは求められておらず、労働慣例には雇用側の保護すら考え方の根底にあるような気がする。
 それゆえ給料日を休前日にすることが慣例となってはいないようである。


 そう考えてみると何となく納得できる部分はある。
しかしながら、一応納得してはみるものの、休日の前にお金が入るか入らないかという差は、即ちその週末にお金が使えるかどうかという大きな差であり、やはり馴染みきれぬし、素直に納得できる部分ではない。
 のどにひっかかった魚の骨のようにいつまでも気になってしまう。
 毎月計画的に給料を使っていればそんなことは「小事的!」(たいしたことではない)ということになるのかも知れないが、現在中国に来て目一杯の生き方をしている私にとっては「小事的」で済まされない大きな出来事であるのである。








■コメント

会社の考え
投稿者:通りすがり 2009年05月09日 投稿番号:23106

それは、会社の考え方であり、その会社が人事管理者にどのように教育するかということだと思います。
弊社は、休日と重なる場合は、休前日に給与を配っています。
会社立上の際に給与振込みが遅れた際は、総経理が従業員を集め、謝罪しました。無論人事管理者も一緒です。
この総経理は、日本でずっと人事を行ってきた人です。
なので、中国式もありますが、日系企業は、その人(中国人管理者)にどのように教育していることだと個人的には考えます。

バカボンの弟
投稿者:バカボン 2009年05月08日 投稿番号:23088

バカボンの弟は、はじめちゃんで”あるのである”!



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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で営業職に日々悪戦苦闘中。


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