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上海ワルツNEW



2009年02月12日 オリンピックが終わって半年後の北京


夕方の渋滞はかなり激しい
昨日から出張で北京を訪れている。前回がオリンピック直前だったからちょうど半年振りくらいの訪問となる。
前回は、オリンピック直前で会ったこともあり、ある意味非常に緊張感のあるオリンピックムードがあったが、
今回オリンピックを終えて半年経ってしまった北京が、どのようになったのか非常に興味を持って訪れることが出来た。
 まあといっても短い滞在期間であり、仕事の出張が目的なので調べて回ることしなかったが、やはり半年前とは違うものを感じることができた。
 まず、空港に降りついて感じたのは空気が汚れているなということ。天気がそれほど良くないせいもあるが半年前はきれいな青空が広がっていたようにも思うが、今回は大気の汚れの層がはっきり見て取れる、空気は元に戻ってしまったようだ。
 次に車と人の量。半年前は人も車も市の政策により、一時的に抑制したのだが、オリンピックを終えてその政策も終わったらしく人の量が格段に増えており、またそれに比例して夕方の渋滞の量も半端でなくなった感じだ。
やはり以前の都市問題を抱える北京に戻ってしまったようだ。
 

ただ、良くなった点というか非常に感心した点もある。
それはバスなどの乗降マナーの向上である。きちんと整列するほどではないものの、我先に乗降口に押しかけることもなくなり、乗り口と降り口をきちんと守っている。その状況は上海の現状と比べれば歴然である。
恐らく、オリンピックを開催した都市というプライドが彼らのどこかに生まれ、マナーを守ったほうが実は合理的でスムーズだということを彼らは知ったのではないであろうか?そうやって考えるとオリンピックがこの都市にもたらしたものとして、ハード面ばかりではなく、世界の常識ともいえる都市生活マナーを彼らに与えたという点では非常に意義のあるオリンピック開催であったように思える。
 そのほかの諸々の都市環境問題に関しては、実は世界の中で北京だけが抱える問題ではなく、世界中どこの都市でも存在する問題で、北京だけにその答えを求めるのは非常に酷な気がする。
まあ今回北京がこのような変化をしたことは非常に喜ばしいことであるが、じゃあこの状況がすぐに地方にまで波及して、中国全体のマナー向上に繋がるかというと、話はそんなに簡単ではない。日本でさえ東京と地方のマナーにはっきりした差があることを考えれば、13億人の国民にそれを学ばせるのは容易なことではない。現実として上海のマナーはひどいままである。
 来年2010年に上海万博が開催したときに、上海に万博開催都市としてのプライドが芽生えてマナー向上に繋がるか?興味をもって観察したいと思う。






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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で営業職に日々悪戦苦闘中。


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