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上海ワルツNEW



2008年08月19日  上海から程近い田舎「東余」




中国にはお盆という習慣が無いのか、日本で言うこのお盆の時期に法律上の休みは無い。
従って、今年も帰省せず上海に残って仕事をしていたのだが、何となくこの時期になると毎年の習慣からか帰省願望がムズムズしてくる。
そんなときに、中国人の友人が田舎のおじいさんのお見舞いに行く言うので、厚かましくもお邪魔させてもらうことにした。
というか、本当はぶらっと南通の町に出かけたつもりだったのだが、旅先にその友人に連絡をとったときに、実は田舎に来てるんだということを聞き、よかったらおいでよといわれて行ってしまったのが経緯である。





 東余は上海からの直通バスだと約3時間半、南通からでも約2時間かかる崇明島の北側にある小さな集落である。行政区域的には通州市の中になるらしい。
土曜日についたのが夜7時すぎだったため辺りは真っ暗だった。集落の真ん中の大通りの脇にはスーパーが何件かあったが、もうほとんど閉店する直前のようだ。
 友人の老家は、何の飾り気もない家であるが広々といて居心地がよい空間だった。冷房はなく、天井のファンだけが唯一の避暑設備であるが、これがなかなか心地よく暑さも和らぐ。





ただ、なんとこの日は水道が断水していて入浴ができず、別のところで組んできた水でタオルを絞り、それで体を拭くだけといった不便な状況になってしまったのだが、さすがに普段はこういうことはこの村でも少ないらしい。トイレも本来水洗なのだがバケツで水を流すという状況だった。夜、戸は閉めたようだが、鍵は開け放しでさすが平和な農村といった感じで平和である。まあ盗まれそうなものもほとんど無いのだが。。。
 




翌朝、改めて明るい中で風景を見直してみたが部屋の中と外の光のコントラストもとっても美しい。付近の緑の田園風景もとても心地よい。
今年は自分の田舎に帰れなかったが、とりあえずここで過ごした二日は自分の田舎に帰った気分でだいぶリフレッシュできた。
 東余自体は普通の観光客におススメできるような場所では決して無いが、中国の田舎も日本の田舎も本質的にはほとんど同じであることを改めて実感できるので、もし周囲にそういう友人がいたら一緒に出かけてみるのも良いかもしれない。
 東余はここ






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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で営業職に日々悪戦苦闘中。


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