安易な妥協を許さない決断

 日本のみんなの党の某国会議員Kさんが渡辺代表から出て行ってくれと言われ離党届を提出したことがニュースになっている。

 どうやら他党の連携を巡って意見が対立したということが背景にあるようだ。

 この件に関する評価については、代表の独裁的運営ではないかなど、関係者双方に対
していろいろ批評はあろうが、私から見ると渡辺代表の方が筋が通っているという気がする。

 私自身、特に渡辺代表や彼の政党を支持しているというわけではないが、渡辺氏の立場を理解すれば少なくとも離党した人に対する同情はできないという気がする。

 元をただせば渡辺氏は数年前に自民党にいては議員として筋を通せないないとして一人で飛び出していたような人物であるわけで、その中身はともかく多数派に流されず自分の信条に信念をもって筋を通し、ここまで政治活動を行なってきている。

 もし今回K議員が動いたようにそういった数合わせの論理だけでポピュリズム的に動く生き方の選択を望むならば、自民党を飛び出さないでいたのが一番得であったわけで、それにも関わらず敢えて飛び出して1人でも戦おうとしたような人物である。

 そういう人にとっては自らが作った政党において、数合わせのために選挙対策のためだけに相容れない主張を持つ他党との連携を探ろうとする姿勢は、とても許せなかったのではないかと思われるのである。

 現時点の政権とかにまるっきり遠い段階で、数合わせのためにの安易な妥協を許せば、存在意義自体を問われ何の得にもならないことを彼自身がよく知っているのであろう。

 まあどんな社会でも人間が多く集まれば多く集まるほど、人の数だけ違う考え方があるのは当然で、それ故に色んなシーン妥協が必要な場面が出て来るのだが、そんな中でも「寄らば大樹」的な安易な誘惑に負けず、初心を貫徹するような姿勢は、政策の中身はともかくその本気度は信用できるという気がする。

 今の世の中、選挙対策のためにコロコロと主張を変える政治家が多いことを考えれば、こういった頑固とも言える姿勢と決断は貴重である。

 今の世の中、主張の中身はともかく本気の人間を探すことがまず大変である。



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