大寒波に襲われた列車32時間の体験 その2

夕方3時半ころようやく弁当が出来上がり、食堂車に向かって配給を待つような乗客の長い列が車内に出来た。10元の価格からすればご飯の炊き上がり状態も悪く、お世辞にもおいしいとは言えないような状態の弁当であったが、朝から待ち侘びたご飯の味は特別であった。
 株州を出てからは、海側へ向かうルートになったためか、比較的スムーズに列車は動き始めていたが、ここでもう一つ個人的な危機が起きた。携帯のお金がとうとう底をついたのである。香港・シンセン・広州と外地で電話をかけまくってたため、出発前に入ってた120元はあっという間に消費されていた。メールさえ打てない。
 午前中よりは比較的順調に列車が動いていたとはいえ、状況が状況だけにこの先何があるかわからない。とても心細くなった。もし運良く上海の友人が電話をかけてきてくれたら、充値を頼もうかと思ったが、結局誰からも連絡はなかった。
 

 その後、まあ運良くというか、時々長い停車がありながらもそれ以上の大事件はなく何とか上海まで無事辿り着いた。結局上海に着いたのは15時間遅れの夜中の2時であった。トータル32時間の列車旅は自己記録更新である。
 上海駅に着くと、上海では見たこともない大雪が舞っていた。タクシーで急いで自宅へ帰りシャワーを浴び眠りについた。車中かなり寝ていたはずなのに床についた途端すぐ眠れた。
  翌朝ニュースを見るとちょうどその地方を大寒波が襲っていた事がニュースになっており、自分もあの現場にいたんだなと夢のように前日の事を思い返した。ニュースの現場を体験した貴重な経験であった。



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