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中国連休・円高連動説が継続中

 日本のカレンダーはGWが一応一段落したので、今日を休まないで久しぶりに出勤されている方もそれなりにいると察せられる。
(今日も休んで大型連休の方も大勢いるだろうが、、、)

 そして中国でも5月1日の労働節(メーデー)に合わせた連休がささやかながら組まれており、土日プラス5月2日の三連休となり、この休みに合わせて日本を含め海外に出かける人も大勢いた。

 さて、以前から最近の円高について何度か書いてきたが、2月に書いたブログで中国の連休の度に円高が進むのではないかという予測を書いたのだが、今回の連休でも見事に円高が進み再び105~106円台に達する結果となった。

 人民元レート

 まあ円高の真の原因については別のところにあると言われており、自分自身はそれを覆すだけの材料も根拠も持ち合わせていないので、抗うつもりもないが、少なくともタイミングだけは今回も一致してしまった状況になっている。

 しかも今回の連休は今までに比べ、関税政策の変更もあってか訪日観光の爆買いの規模も小さいと言われ、それ故か円高の進行幅も連休スタート時こそ2~3円のレンジで一気に動いたがそれ以外は小幅な値動きとなっており、やはり奇妙な一致が見られる。

 繰り返すが、円高=爆買い原因説をそれほど強烈に押しているわけでもないのだが、こうもタイミングが一致してしまうとひょっとするとという意識が頭をもたげないわけでもない。

浦東空港の荷物検査

浦東空港の荷物検査

 さあ、この傾向が続くとすると次の契機は6月9日の端午節休暇となると思われるが、果たしていかがであろうか?

VISAインターナショナルの為替レート

 ここ数日為替レートを注意深く見ているのだが、為替と言うのは想像以上に細かく値動きをしているようで細かく上下に数字が動き、昨日から円高傾向に振れている。

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 貿易会社のように大きな取引をするわけじゃないが、個人が日本の口座から現金を直接引き出せる国際キャッシュカードや日本円引き落としのクレジットカードを使用する場合も、当然レートが関係して来るので、レートの動きにはよく注意する必要があるのである。

 ところで、こういった国際キャッシュカードの引き出し手数料の項目を読んでいると、

「VISAインターナショナルが定めたレートに4%を加算したレートにより円換算され・・・」と書いてある。

 今まで読んだことはあっても何となく流していたが、この「VISAインターナショナルが定めたレート」というのは果たして具体的にどうなっているんだろうかと、ちょっと調べてみることにした。

 すると、下記のようなページを見つけた。

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1165284.html

 要約すると、ロンドンやNY市場などの為替レートを参考にVISAが独自に定めたレートを設定しており、前日のレートを参考に暦日単位で決定されるようである。

 つまりリアルタイムレートではなく、暦日単位のバッジ処理の固定レートが利用されていることになる。

 そこで実際取引に利用されているレートは下記で出てくる数字らしい。

VISAレート算出のページ

 まあ細かい計算方法までは流石に明らかになってないが、概ね各為替市場の数字と連動はしており、為替の中間値に1%程度を上乗せした金額がVISAのレートになっているようである。

 実際の取引時にはここにクレジットカード会社の手数料やキャッシュカード発行会社の手数料が上乗せされるので、我々がカードを使用した際に換算される実際の取引額はレート中間値に対して2.5~5%程上乗せになっている。

 ただ、ここで一つ気を付けたいのはVISAインターナショナルのレートは上述のように前日のレートを基準に独自レートが決定されており、しかもその決定機構はアメリカに存在しているようなのである。

 つまり何が言いたいかというと、例えば今現在リアルタイムの為替相場が円高方向に進行していたとする場合、VISAの現金引き出しやキャッシングにそのレートが適用されるのは翌日、しかもアメリカを基準にした時間であり、当然のことながらアメリカと日本や中国は時差があり、例えば中国の正午12時頃に急に円高に変化したとしても、アメリカが暦日上で翌日に切替わるのは中国時間の翌日ちょうど正午頃、つまり中国で見た円高進行は24時間後になってようやくVISAのレートに反映される状態になる。

 逆に今現在の円高に進行しているからと言ってすぐにお金を引き出したとしても、適用されるのは前日或いは前々日(午前中の場合はアメリカ時間はまだ前日のため)のレートということになる。

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 これを知らないで、目の前の為替市場で円高が進んだからと言って慌てて中国で現金を引き出してもレートは反映されていないのである。

 ついでに言うと中国の外国為替取引も、国家機構によって中間値は暦日で固定されているため、銀行ごとに通貨によって上下1~3%程度の変動幅は認められているものの、今起きているリアルタイムの大きな変化が反映されるのはやはり翌営業日以降となる。

 つまり大きな金額をリアルタイムで取引している為替トレーダー以外は、リアルタイムの値動きにあたふたしても仕方ないのが実情で、得しそうだなと思ってても翌日の午後まで待つ必要があるのである。

アベノミクス崩壊か?

 もともとこのアベノミクスという経済政策というか、掛け声は好きではなかったが、日本の経済の現状を考えたら、好き嫌いを別にして日本の景気回復の足掛かりになってくれればと思っていた。

 故にやり方は好きではないが決して崩壊を望んでいたわけではない。
 しかし、この半年間続いてきた勢いに陰りが見え始め、急激にブレーキがかかっている。

 先日発表された「成長戦略」は修飾語ばかり多くて中身が何もないようだと専らの評価になっていて、それと呼応するかのように株価が下落、円高もものすごい勢いで進んでいて、今朝もNY市場で円が95円まで戻ったとのニュースが伝わってきた。

 10年後に所得150万円増などと言う言葉も、ある評論家に言わせると一見大きい数字のように見えるが年率換算で3%未満に過ぎず、世界の経済成長の平均は4~5%なのに3%が目標では情けなさすぎるということらしい。

 そうでなくても現在の金持ち優遇政策では10人のうち9人は変わらず1人だけが1500万円増える政策だと揶揄される声もある。

 また日銀のインフレターゲットが年率2%なら実質経済成長率は差し引き1%となり、1%ならこれまでも達成してきた数字と何も変わらず、今回の目標は実は何もしない宣言として受け取られかねない数字なのだという。
 
 つまり絵に描いた餅どころか、餅の絵さえ描けていないのが今回の経済戦略のようである。

 この半年間、期待感だけ先行して円安や株高が先行してきたが、どうにも中身が伴わないのが見えてきており、期待感が高かった分だけ非常に危うい状態になってきている気がする。

 しかも元に戻るだけならいいが、財政出動した分だけ国債残高は増え、長期金利まで上昇していて、既に同じ場所には戻れなくなっている。

 発足した当時から政権奪還に浮かれた危うさをこの政権に感じていたが、やはり、そろそろメッキがはがれつつあるように見え、目前の参議院選挙さえ先行きが危うい状態になっているのが現状のようだ。

 ただ、政局的な視点で現政権を批判をするのは簡単だが、アベノミクスの崩壊は日本の崩壊にも近い意味があると感じており、どうにか最悪の状態だけは避ける手を打ってほしい思っている。